
覚えておきたい極めつけの名句1000 (角川ソフィア文庫)
角川学芸出版
KADOKAWA
この本について
仕事でも日常でも、うまく言葉にできない気持ちがたまっていくことってありますよね。疲れているわけでもないのに空っぽだったり、景色は見えているのに心が動かない感じが続いたり。そんなときに、俳句の一行だけが不意に気持ちのほうを先に動かしてくれることがあります。 読者の方が抜き出している句を見ると、壮大な情景よりも「滝の上に水現れて落ちにけり」や「叱られて目をつぶる猫春隣」のように、瞬間の“質感”に触れているものが多いんですよね。この本はまさに、その質感をひたすら積み重ねていくような作りです。言葉を大きく広げるのではなく、視点を一段だけ深く沈める感じ。例えば、普段見過ごしている音や動きに気づけるようになったり、忙しさの中で固まっていた思考が少しほぐれたりします。 もうひとつ助かるのは、一句ごとに“切れ”の話がちらっと入っている点で、読み方を押しつけられないまま、自分の視線の置き場を調整できるところです。決めつけではなく、視界が整うだけ。大げさな自己変革ではなく、今日一日を少し丁寧に過ごせるようになるタイプの本です。 景色を見ているのに心が追いついてこない、そんな人には静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
読書の順序
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