
近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本 (講談社現代新書)
山本昌仁
講談社 / 2018-08-22
この本について
仕事で判断に迷うときって、「正しいことをしたいけど、現実的な利益も無視できない…」みたいなモヤモヤがつきまといますよね。私もその狭間で揺れることが多いんですが、この本を読んで少し呼吸がしやすくなりました。近江商人の「先に義を考える」という姿勢が、きれいごとではなく、実際の商いの中でどう機能してきたのかが具体的に描かれているからだと思います。 特にぐっときたのは、蝦夷地との往復で「帰りの荷物が誰を喜ばせるか」まで想像していた話や、「利益より信頼を守るために作らない決断もする」というたねやの姿勢です。売上を追いながらも、目の前の相手の満足を基準にする。その結果として長く続く関係が生まれるという視点は、数字に追われがちな日常に静かに効いてきます。 もうひとつ印象に残ったのは、「群知能」という考え方。肩書きに関係なく、必要な場面で必要な行動が取れる組織は強いという話です。自分の言葉で説明できるように考え続けること、そして反対されてもやるべきだと思ったら動くこと。どれも耳が痛いけど、仕事の現場ですぐイメージできる内容でした。 短期の成果と長期の信頼のあいだで揺れる人、仕事で「これって本当に正しいのかな」と迷いやすい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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