
スモールハウス ──3坪で手に入れるシンプルで自由な生き方 (ちくま文庫)
高村友也
筑摩書房 / 20180409
この本について
最近、部屋を見回して「なんでこんなに落ち着かないんだろう」と思うことが増えていました。物が多いからというより、昔の自分の判断に今の自分が縛られている感じがして、その不協和音にうっすら疲れていたんだと思います。大げさに環境を変える勇気もなくて、でもこのまま流されるのも違う…みたいな宙ぶらりんのまま。 『スモールハウス』は、そんな迷いをいきなり解決してくれる本ではないんですが、「あ、こういう視点もあったんだ」と静かに方向を示してくれました。物がついてこないから価値観が更新できない、という指摘は個人的にかなり刺さりましたし、家のサイズを小さくするという行為が“競争”から距離を置くための具体的な手段になる、という説明はただのミニマリズムよりずっと現実的です。あと、淡々と拒否するという“市民的不服従”の考え方も、周囲の空気に引っ張られがちな日常に応用できる感覚がありました。 すごい劇薬ではないけれど、物に追われている感じを一度リセットしたい人、特に「大きい家=幸せ」という価値観にうっすら違和感を持っている人には、じわっと効くと思います。自分がどんな生活に本当にフィットするのか、もう一度ゆっくり考えるきっかけになる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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