
スマートサイジング
タミー・ストローベル and 増田沙奈
この本について
家の中を見回すたびに、いつの間にか増えたモノや支払いに気持ちがざわつくことがあります。片づけてもすぐ散らかるし、時間の使い方もどこか流されている感じがする。自分でも理由がよく分からないまま、常に「ちょっと余裕がない」状態が続く。僕もずっと同じ悩みを抱えていました。 『スマートサイジング』を読んで少し変わったのは、いきなり断捨離するんじゃなくて、まず“自分の行動を観察する”ところから始める姿勢でした。家でどんな動きをしているか、どのモノにどれくらい時間を取られているか、支出のどこにクセがあるか。こういう地味な作業を丁寧にやると、モノの多さそのものより「なぜそこに安心感を求めてしまうのか」のほうが、自分の中のテーマなんだと気づきます。 もう一つ刺さったのは、シンプルに暮らすことを“修行”として扱わない点です。モノを減らすのは我慢ではなく、時間や自由を取り戻すための選択。著者が旅先で出会った人々が、子どもに背中で価値観を伝えていく姿には、暮らしって結局は日々の小さな判断の積み重ねなんだよな、と妙に納得させられました。 身の回りを整えるというより、「これから何に時間と力を使いたいか」を静かに見直したい人に、とても合う一冊だと思います。
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