
誰が世界を支配しているのか?
ノーム・チョムスキー, 大地舜, and 榊原美奈子
この本について
ニュースを見るたびに、「表向きの説明だけではどうも腑に落ちないな…」という感覚、けっこうみんな抱えていると思います。正義とか安全保障とか、きれいな言葉で語られるけれど、本当のところはどう動いているのか。自分も長いあいだ気になりつつ、深掘りするのがしんどくて放置していました。 この本は、その“言葉と現実のズレ”をひたすら淡々とほどいてくれます。著者たちは国家が掲げる大義名分の裏にある「大領域」思考を、歴史の事例を積み上げながら暴き出します。共産主義の脅威と言いながら恐れていたのは独自の経済発展だったことや、民衆蜂起が称賛されるかどうかが欧米の利害で決まっていたことなど、一度知ってしまうとニュースの読み方が変わる視点が多いんです。そして厄介なのは、これは昔の話ではなく、いまの金融偏重の政治や中東での介入にも地続きだという点です。 読みながら、自分が「なぜこの政策は説明と行動が一致しないんだろう」と感じていた理由が、少しずつ言語化されていく感覚がありました。世界がシンプルに見えるわけではないけれど、少なくとも“何が語られ、何が語られないのか”を自分の頭で判断できる余地が広がります。 表向きの説明に違和感がある人、ニュースを読むときの“勘”を整えたい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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