
デジタル・ビジネスモデル 次世代企業になるための6つの問い (日本経済新聞出版)
ピーター・ウェイル, ステファニー・L・ウォーナー, and 野村総合研究所システムコンサルティング事業本部
日経BP / 2022-04-15
この本について
仕事で「デジタル化を進めろ」と言われても、そもそも何を変えればいいのか曖昧なまま進めてしまうことが多いですよね。顧客体験と言われても、単にチャネルを増やすことなのか、データを集めることなのか、自分でもよく分からなくなるあの感じ。私も同じで、手触りのないまま判断を迫られる場面がよくありました。 この本が効いたのは、デジタル化を「顧客が訪れたくなる場所をつくる話」として描いてくれたところです。技術の話に見えて、実際は“顧客との距離の詰め方”や“どこまで自社で抱えるのか”という現実的な問いに落ちていきます。ネットワーク型のビジネスへシフトするとはどういうことか、単一の取引しか持てない立場が何を意味するのか、事例を通して具体的にイメージできました。自分の会社はエコシステムを作る側なのか、それともモジュールとして勝負すべきなのか、立ち位置の判断軸が少し澄んだ感じがあります。 特に、顧客はもう“商品そのもの”ではなく“ライフイベントの解決”にお金を払っているという指摘は、日々の施策を見直すきっかけになりました。どこまで顧客を知れているのか、逆に知れていない前提で何を設計すべきなのかが、急に現実味を帯びてきます。 自社のデジタル戦略に「方向感の言語」が欲しい人に刺さると思います。
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