
ヒルズ 挑戦する都市 (朝日新書)
森 稔
株式会社朝日新聞出版 / 2009-10-13
この本について
街づくりとか都市計画って、自分の仕事とは遠いと思いながらも、日常のモヤモヤにどこか通じている気がします。既成概念に縛られて動けない感じとか、変えたいのに仕組みや環境が動かない感じとか。僕もよくそこで止まってしまうのですが、『ヒルズ 挑戦する都市』を読むと、その「動かなさ」にどう向き合えばいいかのヒントがいくつもありました。 たとえば、住む・働く・遊ぶを分けないという発想の転換や、「所有」から「共有・利用」への考え方のシフトは、都市の話でありながら、仕事のプロジェクトにもそのまま持ち込める視点でした。森稔さんは、数字だけではなく、人の営みを軸に街をつくる人で、そのために相手の不安や反感まで丁寧に聞き切る姿勢が一貫しています。変化を起こすなら、理念だけではなく、環境をどう設計するか、現実とどう折り合うかまで含めて考える必要があるんだなと痛感しました。 六本木ヒルズの裏側にある無数の調整や失敗やこだわりは、規模こそ違っても、僕たちが日々悩んでいる「どうやって既存の枠を超えるか」というテーマと地続きです。未来の都市を考える話が、いつのまにか自分の働き方やチームの動かし方にもつながってくる。本書はそんな体験をさせてくれる一冊でした。 大きな構想と現実のギャップに悩んでいる人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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