
福岡市長高島宗一郎の日本を最速で変える方法
高島宗一郎
日経BP / 2021-05-28
この本について
仕事で何か新しいことをやろうとすると、制度の壁とか、よく分からない「力学」にぶつかって足が止まることが多いですよね。自分の努力だけじゃ変えられないものに囲まれている感じがして、どう動けばいいのか分からなくなる時があります。そんなモヤモヤに触れてくれるのが、この本でした。 特に刺さったのは、「変えられない理由の正体」が意外なほど具体的に描かれているところです。たとえば、実証実験を進めようとしても、35年前の通知がブレーキになる現実や、自治体ごとに権限と動きやすさが全く違うという話。スタートアップが育ちにくいのは精神論ではなく構造の問題なんだと、腑に落ちました。また、福岡市で試されているスマートシティづくりが、単なる最新テクノロジーの導入ではなく、見守り、移動、エネルギーといった生活の土台をどう再設計するかという視点で語られていて、「街を変える」をより現実の行動としてイメージしやすくなります。 そして何より、地方こそが日本を変える余白を持っているという視点は、閉塞感のある日々に少し風を入れてくれます。行政に売り込むときは首長の考えを調べた方がいい、というような、明日から使えるリアルな助言が混ざっているのもありがたいところでした。 行政とか都市開発とか、普段は遠い話に感じているけど、「自分の仕事がどこにつながっているのか」を知りたい人に刺さる一冊だと思います。
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