年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学

エンリコ モレッティ, 池村 千秋, and 安田 洋祐(解説)

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star総合評価 76/100
start序盤集中型

この本について

働く場所って、どこでもそんなに変わらないだろうと思いつつ、実際のところ「自分の年収や選択肢って、住む街によって結構左右されてないか…?」と感じることがあります。転職で迷ったり、子どもの将来を考えたりすると、余計にこのモヤモヤが出てきます。 この本は、その感覚をちゃんと“言語化してくれる”一冊でした。たとえば、iPhoneの例にあるように、価値の多くは発案やデザインといった知識集約的な部分で生まれるという指摘。ここから、都市にハイテク産業が集まる理由や、そこに高給の雇用が集中する仕組みが腑に落ちてきます。また、科学者が一人来るだけでサービス業まで雇用が増えるという話は、「個人の働き方」より前に「場所の経済」が人生に効いてくる現実を実感させてくれます。 さらに、地域ごとにスキルや習慣が連鎖していく「社会的乗数効果」も印象的で、住む場所が自分の行動まで少しずつ変えていく、という静かな怖さもあります。単なる経済の話ではなく、自分の生活の半径に落とせる視点が多いです。 キャリアや移住で迷っていて、「なんとなく都市間の格差を感じていたけれど理由がつかめていない人」に特に刺さると思います。

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