
身体の言い分 (毎日新聞出版)
内田 樹 and 池上 六朗
この本について
最近、何かにつけて「ちゃんと考えてから動かなきゃ」とか「もっと良い基準に合わせないと」と自分を締めつけてしまうことがあって、気づくと頭ばかり疲れている……そんな感覚、けっこう共有されている気がします。反省しているようで実はただ過去の基準に自分を押し戻しているだけじゃないか、とふと不安になるあの感じです。 この本は、その行き詰まりに少し風を通してくれます。たとえば「正しい位置は実体として存在しない。戻れることが大事」という話は、完璧な基準に合わせるより“揺れながら戻れる自分”を作るほうが現実的なんだと教えてくれるし、「体が先に動き、頭はあとから意味付けする」という視点は、行動のハードルをぐっと下げてくれる。さらに「ご縁を確率ではなく“配剤”として受け取れる人のほうがパフォーマンスが上がる」という指摘も、計画通りにいかない日々の気持ちを少し軽くしてくれます。 読みながら、考えすぎて足が重くなっていた自分と、体のほうが実はずっと素直だったことに気づく瞬間が何度もありました。自分を矯正する本というより、いまの状態のままでも動ける余地を見つけてくれる感じです。 他人にも自分にも「もっと合理的にやれよ」と言いがちな人ほど、じわっと効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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