
シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略
洞田貫 晋一朗
翔泳社 / 2019-06-12
この本について
SNSを触っていると、「結局なにを投稿すればいいんだろう…」と手が止まる瞬間がけっこうあります。面白さを狙うとスベりそうだし、かといって事務的な情報だけだと誰にも届かない気がする。僕もずっとそのあたりで迷っていました。 この本がおもしろいのは、SNS運用を“技術”ではなく“接客”として捉えているところです。画面の向こうにいるのは一対一の相手で、必要なのは思いやり。その視点で読むと、派手なバズよりも「基本情報をきちんと置く」「自分で現場に立って、お客さんが何に困っているかを肌で感じる」といった、地味だけど確実に効く行動の意味が見えてきます。しかも、それが結果としてエンゲージメントにつながるという話が腑に落ちるんですよね。 もうひとつ、この本が助けになるのは、“広告っぽさを消す”という考え方です。SNSをウェブ誘導の入り口にせず、「ただ目の前の人に役立つ情報を渡す」ことを徹底する。スターバックスの「提案」に近い、相手の日常を少しだけ豊かにする温度感。これは僕自身、いつも忘れそうになる部分でした。 派手なテクニックは求めていないけど、「いまより少しだけ、ちゃんと届く投稿がしたい」と思っている人に向いている本です。SNS担当になって迷い続けている人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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