
メンタル童貞ロックンロール
森田 哲矢
KADOKAWA / 2019
この本について
なんとなく、自分の情けなさとか欲の扱い方にモヤモヤして、「みんなもっとうまくやってるんじゃないか」と思う瞬間ってありますよね。頭では真面目に生きたいのに、心と体のほうが勝手に暴走する時もある。そんなズレに笑うしかない日って、意外と多いと思います。 森田哲矢さんの『メンタル童貞ロックンロール』は、そのズレを真正面から抱えたまま進んでいくような本です。下ネタ全開なのに、読んでいると妙に安心するのは、森田さんの“どうしようもなさ”が、こっちの生活にもちゃんと連動してくるから。例えば、ムラムラの行き場がない夜のどうしようもない会話とか、気まずさに震えながらドアを開ける瞬間とか、感謝を伝えるのが恥ずかしくてパンにジャムを塗って渡すくだりとか。くだらないのに、なぜか自分の人生の恥ずかしいページがめくられる感じがするんです。 この本が効いてくるのは、「ダメな部分の扱い方」みたいなところです。隠そうとしても滲み出る人間臭さに、無理に蓋をしなくてもいいと思わせてくれるし、失敗続きの自分をちょっと俯瞰して笑える余白が生まれます。やらかした話を笑い話に変換する体質って、意外と日常で役立つんだなと読みながら気づきました。 刺さるのは、「完璧じゃない自分を少しでも軽く扱えるようになりたい人」。エロと情けなさと優しさが混ざった、変な意味で救われる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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