
「デザイナーではない人」にデザインを伝える本
アトオシとデザイン(永井弘人)
インプレス / 2024-11-07
この本について
デザインの話になると、「なんとなく良い悪いは分かるけど、言葉にできない」という場面ってけっこうあります。資料をつくるときに色や余白で迷ったり、チームにイメージを伝えたいのに毎回ふわっとしてしまったり。僕もずっとそこが課題で、デザインそのものより“伝わらなさ”に疲れていました。 この本が面白いのは、デザインの専門知識を詰め込むというより、「まずは受け取る側がデザインを理解しやすい空気をつくる」という視点をくれるところです。たとえば、紙の質感をツルツル、ほっこり、シャープ…みたいに日常の感覚で説明してくれると、「あ、そういう言い方でいいんだ」と肩の力が抜ける。さらに、デザインを“目的を達成させる力”として考える流れが入ることで、自分の仕事の中に落とし込みやすくなります。ブランディングの話も“一貫した世界観をつくると、長期的な利益につながる”という現実的な距離感で書かれていて、無理なく理解が深まります。 結局この本は、デザインを学ぶというより、「自分の想いを言語化して、相手と共有するコツ」を教えてくれる一冊なんだと思います。デザインに苦手意識があるけど、雑に済ませたくない人には特に刺さるはずです。
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