
マンガでやさしくわかる病院と医療のしくみ
木村憲洋, 山中孝二, and ユニバーサル・パブリシング
日本能率協会マネジメントセンター / 2019-04-30
この本について
医療費のニュースを見るたびに、「結局この仕組みってどうなってるんだろう…」と手が止まることがあります。高齢化とか財源不足とか言われても、自分の生活とどうつながるのかは意外と見えにくいままです。なんとなく不安だけが積もっていく感じ、僕もずっとありました。 この本は、そこにあるモヤモヤを“制度の全体像”からゆっくりほぐしてくれます。診療報酬で医療価格が決まっていること、医療と介護の役割分担がなぜ複雑になっていったのか、そして自己負担が増え続けてきた背景にどんな意図があったのか。ふだんは断片でしか触れない話が、ひとつの流れとしてつながっていく感覚があります。特に「医療財源が枯渇しつつあるから、法律改正と診療報酬の調整で現場をコントロールしてきた」という説明は、ニュースの裏側をやっと理解できた気がしました。 読んだからといって不安がゼロになるわけではないですが、「何に対して不安だったのか」が言語化されます。医療は高齢化により負担が増え、現役世代は減る。この現実を前に、個人としては予防医療や“かかりつけ医”との関係づくりがなぜ大事なのかも、腑に落ちやすくなりました。 制度の仕組みを一度俯瞰してみたい人、医療費のニュースをただ眺めるだけではモヤモヤする人には特に刺さると思います。
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