
東大教授が考えるあたらしい教養 (幻冬舎新書)
藤垣裕子 and 柳川範之
幻冬舎 / 2019-05-29
この本について
仕事で意見がぶつかったとき、「自分が正しいのに」とモヤモヤしながら、そのまま感情で片づけてしまうことが僕はよくあります。相手の背景を想像する余裕がないまま、早く終わらせたい気持ちが勝ってしまうんですよね。でも後から振り返ると、「そもそも何が違っていたのか」をちゃんと考えていなかったりします。 この本は、まさにその部分を丁寧に言語化してくれました。議論は勝ち負けではなく、相手の価値観や立場を理解しながら、自分の軸を柔軟に組み替えるプロセスだという視点は、日常の小さな衝突の捉え方を変えてくれます。「なぜこの人は反対しているのか」と一度立ち止まるだけで、会話がまったく違う方向に進む感覚がありました。また、情報をそのまま受け取らず、「自分ごととして吟味する」姿勢をどう鍛えるかが具体的に示されていて、仕事の判断にもそのまま使えます。知識を増やすより、知識を結びつけて視点を動かすことの大事さを、実践ベースで理解できる本です。 他者と話すときにすぐ固まってしまう人、自分の意見に縛られて息苦しさを感じる人には、特に刺さると思います。自分の思考のクセをほどきながら、人とのやり取りを少しラクにしてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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