
鳥肌が (PHP文芸文庫)
穂村 弘
この本について
人と話していて、「この一言で距離が変わった気がする…」みたいな妙な違和感ってありませんか。善意で言ったつもりなのに相手の反応が止まったり、長い付き合いの相手でもふと見えない面があることに気づいたり。関係って案外もろいし、そもそも完全に分かり合うなんて無理なんじゃ…と立ち止まる瞬間があると思います。 穂村弘さんの『鳥肌が』は、そんな“人との距離の揺れ”に敏い人ほど刺さる本です。言葉が相手に届くときのズレや、家族でも理解しきれない一面のこわさ、さらには自分自身さえも時間が経つと別人のように変わってしまうという感覚まで、日常の小さな場面の中に静かに描かれています。読んでいると、「あのとき感じたあの違和感、あれって自分だけじゃなかったんだ」と救われるような、でも少し背筋が伸びるような不思議な読後感があります。 特に、言葉を渡すことのリスクに敏感な人や、人間関係で“説明できない変化”に疲れている人にはしっくりくるはずです。解決策を与えてくれる本ではないけれど、関係のゆらぎをどう受け止めるかについて、無理のない距離感をそっと示してくれます。こんな人に刺さると思います。誰かと深く関わりたいのに、同時にそのこわさにも気づいてしまっている人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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