
トレイルズ 「道」と歩くことの哲学
ロバート・ムーア, ROBERT MOOR, 影山 徹, and 岩崎晋也
エイアンドエフ / 2019-08-16
この本について
仕事でも日常でも、つい「もっと効率よく進まなきゃ」と自分を急かしてしまうことがありませんか。周りのペースに置いていかれそうで、気づけば自分がどんな歩き方をしたいのか分からなくなるあの感じ。僕も同じで、毎日どこか落ち着かないまま走っている気がしていました。 この本に出てくる「急ぐ者は道をまっすぐにし、楽しんで歩く者は曲がった道にする」という一節は、まさにそのモヤモヤを言い当てています。道そのものが歩く人の目的によって形を変えるように、今の自分の環境や選択も、実は「どんな歩き方を望んでいるか」によって変わってくるのかもしれません。単にスピードを上げるかどうかではなく、そもそも自分は何を最大化したいのか、立ち止まるきっかけを与えてくれます。 また、著者が「過去に例がないほどゆっくり歩いた旅」で受け取ったものの描写は、遅さが敗北ではなく、別の尺度で世界を見る技術になりうることを静かに教えてくれます。歩き方が変わると景色が変わり、景色が変わると判断そのものも変わる。そんな当たり前を丁寧に思い出させてくれる本です。 特に、自分のペースを見失いがちな人に届くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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