
ようこそ実力至上主義の教室へ 11.5 (MF文庫J)
衣笠彰梧 and トモセ シュンサク
KADOKAWA / 2019-09-25
この本について
仕事でも学校でも、誰かを任せる立場になったときに「うまく導けていない気がする」とか、「相手の失敗をどう受け止めればいいのか」でモヤモヤすること、けっこうありませんか。自分もつい結果だけを見てしまったり、人の癖が気になって距離を置きたくなったりして、あとから反省することが多いです。 『よう実 11.5』の抜粋が保存されているのは、まさにそのモヤモヤに関わる部分が多いからだと思います。失敗を責めるのではなく、成長の流れとして受け取る視点とか、一見扱いづらい相手の変化をどう見るか、とか。物語としての駆け引きを描きつつ、人をどう理解するかという地味だけど避けて通れないテーマが刺さってきます。 読んでいて感じたのは、いわゆる「正しいリーダー像」を押しつけてこないところです。誰かを導くと言っても、実際には相手の弱さも自分の苦手意識も全部抱えたまま進むしかない。そのリアルな揺れ方が描かれていて、だからこそ自分の行動を無理なく見直せるんですよね。特に、相手の変化に気づけるまでの距離感の取り方は、現実の人間関係にもそのまま持ち帰れます。 「人を見る目に自信がない」「部下や後輩との距離に悩む」みたいな人には、静かに効いてくるタイプの一冊です。物語に寄り添いながら、自分の癖をそっと点検したいときにちょうどいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの86%が集中しています。
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