
仕事が速い人はどんなメールを書いているのか
平野友朗
文響社 / 2017-03-15
この本について
メールって、内容そのものより「どう送るか」でモヤモヤが増えることが多いですよね。相手の反応を待って仕事が止まったり、「お手すきのときに」と書きながら実は急いでいたり、断言できずに「思います」を多用してしまったり。自分でも気づかないうちに、受け身の姿勢のままメールに振り回されていたなと、この本を読んで思いました。 この本が効くのは、単に文章術が身につくからではなく、メールを“自分から前に進める道具”として扱う視点が手に入るところです。たとえば、返信が遅れそうなら先に「受領だけでも伝える」という小さな一手で相手の作業が止まらなくなるし、「支配ではなく主導権を握る」という考え方を知ると、アポ取りや日程調整もこちらから動くほうが結果的に楽になります。また、曖昧な表現を避ける工夫や、相手の疑問を先回りして添えておく書き方は、メールの往復自体を減らしてくれます。読むと、メール処理そのものより“仕事の停滞をなくす”ことに重心が移っていく感覚がありました。 特に、受信箱に「要返信」を残したまま一日を終えないという姿勢は、少し大げさに見えて実はものすごく実用的です。こちらが小さく前に進めるだけで、相手のストレスも、自分の翌日の不安も減るんですよね。メールが苦手というより、「何が目的なのか」が曖昧になりがちな人にこそ、しっくりくる本だと思います。
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