
新・女子校という選択 (日本経済新聞出版)
おおたとしまさ
日本経済新聞出版社 / 2019-10
この本について
子どもの進路を考えるとき、「どんな環境なら、この子はのびのび成長できるんだろう」と手が止まることがありますよね。共学が当たり前の選択肢になっているなかで、女子校という選択肢だけが妙に“語りにくい”空気があって、そこにモヤモヤを抱えている方も多いと思います。僕自身も、固定観念だけで語れない部分が多くて、判断がむずかしいと感じてきました。 この本が面白いのは、「女子校は女子を強くする」といった単純な話ではなく、女子が安心して自分をさらけ出せる環境でどんな変化が起きるのかを、具体的な場面から描いているところです。たとえば、女子は人前で恥をかくことを極端に嫌うからこそ、異性を意識しない空間で挑戦が増えるという視点。あるいは、女子だけの集団だからこそ発揮される共感のスピードやリーダーシップのスタイル。それらは「女性とはこうあるべき」という話ではなく、成長過程のうちに一度“本当の自分”を出せる自由がどれだけ大きいかを考えさせられます。 読んでいて感じたのは、女子校を推すための理屈というより、「子どもにとって環境はこんなにも作用するんだ」という理解が深まる本だということです。進路を決めるときに、選択肢の幅を一段広げてくれる一冊だと思います。 「女子校って実際どうなんだろう」と、なんとなく聞きづらい疑問を持っている人に刺さります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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