
ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち
おおたとしまさ
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2019-07-12
この本について
子どもの成績や態度にイライラして、つい強めに言ってしまう。自分もそう育てられてきたから、どこまでが普通でどこからが行き過ぎなのか判断がつかない。こういうモヤモヤって、誰にでもあると思います。しかも「愛情はあるはずなのに、なぜうまくいかないんだろう」と自己嫌悪までセットでついてくる。僕自身も、正しさと感情の境目がわからなくなる瞬間がよくあります。 この本は、そんな曖昧な領域を「教育虐待」という言葉の周りから丁寧にほどいてくれます。体罰や叱責を「悪いかどうか」で一気に判断するのではなく、その背後にある親側の“弱さ”や“恐れ”の構造に光を当ててくれるところが、読んでいて刺さりました。叱っているつもりでも、実は「理性の皮を被った感情」になっている場面がどれだけあるのか。あるいは、子どもの人生を自分の延長線で見てしまう共依存の感覚。どれも耳が痛いけれど、そこに気づけると行動が少し変わります。 読み終わるころには、「何を教えるか」より「どんな居場所をつくれるか」という視点が自然と育っていました。泣き出してしまう子に無理やり理由を問わず、まずはそのまま置いておく。そんな小さな態度の変化が、親子関係の土台をつくるのだと実感します。 自分の関わり方にどこか違和感を抱えている人や、「厳しさと虐待の境目がよくわからない」と感じている人に特に届く本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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