
虐待の淵を生き抜いて
島田 妙子
この本について
人間関係でイライラが積み上がってしまったり、「自分ばかり頑張っている気がする」と感じる日ってありますよね。頭では大人として冷静に振る舞いたいのに、感情のほうが先に走ってしまう。あとになって自己嫌悪になる。その循環を、自分の力だけで止めるのはけっこう難しいものです。 この本は、重いテーマを扱いながらも、感情がどう積み上がり、どこでこじれてしまうのかを丁寧に言語化してくれます。たとえば「くれない病」の話は、読んだ人が思わず保存したのも納得で、誰にでも起こり得る “わかってほしいのに伝えられない” 状態をそのまま描いてくれています。また、子どもがどんな親であってもかばおうとする心の動きや、しつけを「しつけ糸」として捉える比喩も、感情の扱い方を無理なく考え直せるきっかけになります。さらに、涙の成分が感情で変わるという話のように、身体の仕組みから感情を理解する視点もあり、怒りや混乱を「ただの自分の弱さ」と片づけなくていいんだと思えてきます。 誰かを責める前に、自分の中で何が起きているのかをそっと確かめたい人に刺さる本です。感情に振り回されがちな日が続いているときに読むと、自分の行動を少しだけやわらかく変えるヒントが見つかると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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