
教育虐待・教育ネグレクト~日本の教育システムと親が抱える問題~ (光文社新書)
古荘 純一 and 磯崎 祐介
この本について
子どもの勉強や習いごとにどこまで踏み込むべきか、正直よく分からないまま手探りでやってきた……という人は少なくないと思います。頑張らせすぎても良くないし、放っておきすぎても不安。でも、何が「ちょうどいい」のかは、当事者ほど見えなくなるんですよね。僕自身、親や教師の“良かれ”が子どもにどう響くのか、いつも判断に迷います。 この本は、そのモヤモヤに対して「子どもがどう受け取っているか」という視点を丁寧に積み重ねてくれます。例えば、周囲には教育熱心に見えても、子どもの側では強い心理的ストレスになっているケースがあること。逆に、習いごとや特技を優先しすぎるあまり、必要な経験が抜け落ちてしまう形のネグレクトも起きうること。こうした“どちらもありえる歪み”を、具体的な事例から示してくれます。特に、自尊感情がどんな関わられ方で育ち、どんな関わられ方で失われていくのかを立ち止まって考えさせられました。 読みながら「自分も知らないうちに減点主義で子どもを見ていたかもしれない」とか、「親の不安が強いときに起こるズレってこういうことか」と、自分の行動を振り返らずにはいられませんでした。教育に熱心であろうとするときほど、子どもとの距離感を見失いやすい──そのリアルを静かに示してくれる本です。 子どもの“困っているサイン”をどう受け止めればいいのか悩んでいる人には、特に刺さると思います。
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