
心にとって時間とは何か (講談社現代新書)
青山拓央
講談社 / 2019-12-11
この本について
仕事の途中でふと「今って何なんだろう」とか、「あの選択が原因だったのかどうか、結局わからないまま進んでるよな」と、変に足が止まる瞬間がありませんか。考えても答えが出ないのに、頭の片隅にずっと残り続けるあの感じです。 この本は、そこに直接“正解”をくれるわけではないんですが、悩みの向きが少し変わる感覚があります。たとえば、原因を一つに決めきれないのは、私たちの認識の構造上そもそもそういうものなんだ、と整理されると、過去を反省材料として扱う時の力の入れどころが少し変わります。また、「今」に注意を引き戻すことの意味が、精神論ではなく実践的な話として語られるので、日常のどこで使えるのかがイメージしやすい。さらに、未来の自分との関係を扱う章は、自己管理とか意思決定の「気持ちのずれ」をどう扱うかにヒントがあり、読みながら自分の中の時間の感覚を見直すことになると思います。 哲学書ではあるんですが、未踏の地を探検している記録のように書かれていて、著者自身も「完璧じゃない」と言いながら旗を立てようとしている。その距離感がちょうどよくて、難しい話を読んでいるのに変に構えないで済みます。 「過去・現在・未来のつながり方にしんどさを抱えている人」にとっては、かなり刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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