
免疫力を強くする 最新科学が語るワクチンと免疫のしくみ (ブルーバックス)
宮坂昌之
講談社 / 2019-12
この本について
風邪をひいたとき、薬を飲むべきか、病院に行くべきか、そもそもどこまでが自分の免疫でなんとかできる範囲なのか……判断に迷うことって多いと思うんです。僕自身も「なんとなくの経験則」で選んでしまうことがあって、本当に正しいのかずっとモヤモヤしていました。 この本は、そのあたりの“曖昧さ”を静かにほどいてくれます。たとえば、風邪の9割がウイルス性で、抗菌薬が効かない理由がちゃんと細胞レベルで説明されているので、「とりあえず抗生物質」という発想がなぜ危険なのか腑に落ちてきます。また、体温が少し上がったほうが白血球が働きやすい、という話を読んでからは、熱を下げすぎないほうがいい場面があることを具体的にイメージできるようになりました。発熱も、体の中で起きている“作戦”なんだと分かるだけで、対処が変わります。 さらに、自然免疫と獲得免疫がどう役割分担していて、ワクチンがそのどちらを刺激しているのかが描かれていて、ニュースで耳にする言葉が急に日常の判断に結びついてくる感覚があります。ただ怖がるのではなく、「体の中で何が起きているのか」を理解できると、変に振り回されなくなるんですよね。 自分や家族の健康について、感覚ではなく仕組みで判断したい人に届く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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