
阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫)
阿佐ヶ谷姉妹
永岡書店 / 2018-07-10
この本について
人と一緒に暮らしたり、職場で長く隣にいる相手に対して、「なんで私がやってるのと同じように返してくれないんだろ…」みたいなモヤモヤ、けっこうありますよね。相手は悪気があるわけじゃないと頭ではわかってるのに、つい比べてしまって落ち着かない。私もよくやってしまうので、読者の方が保存していた抜粋を見て「あ、そこ刺さるよね…」としみじみ思いました。 『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』には、肩肘張らない生活エッセイの顔をしながら、人間関係の距離感について妙に腑に落ちる一言がいくつもあります。例えば「私がそうしているから、あちらにもそうしてもらえると思うところから、ものさしが狂う」とか、「やってもらう事は必須ではなくサービス」という視点。これを読むと、相手との境界線を静かに引き直す感じがあって、変に我慢するよりも気持ちが軽くなるんですよね。また、占いの話や細々した家事のやりとりも、落ち込んだり前向きになったりを行き来する様子が等身大で、こちらの緊張まで抜けていきます。 特別なノウハウが書かれているわけじゃないのに、「ああ、人と暮らすってこういう小さな齟齬と小さな救いの積み重ねなんだな」と穏やかに思い出させてくれる本です。身近な誰かにイラッとしてしまいがちな人、相手とのほどよい距離がいつもわからなくなる人には、じんわり効くと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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