
地銀の次世代ビジネスモデル 押し寄せる業界再編の波を乗り越える
大和総研
日経BP / 2020-05-10
この本について
地銀まわりの議論って、「結局どこから手をつければいいのか」が見えにくいまま、モヤモヤが積み上がっていきませんか。貸出は伸びない、預かり資産も積み上がらない、効率化と聞けば抽象論ばかり……。現場にいるほど「理屈は分かるけど、実際どう動けばいいのか」が分からなくなるあの感じ、僕もずっと抱えていました。 この本が面白いのは、地銀の課題を“俯瞰した理論”で語るだけではなく、鹿児島銀行のアグリクラスター構想のように、10年単位で産業の中に入り込んでサプライチェーンを理解しにいく事例が丁寧に描かれているところです。貸出ボリュームや規模要件の試算も出てくるので、「なぜ今の経営課題が起きているのか」が構造としてつかめますし、預かり資産ビジネスや法人手数料ビジネスの現実的な難しさも、数字と一緒に腹落ちします。部分最適に陥りがちな政策議論の話も、日々の業務の“モヤモヤの正体”としてそのまま読めるはずです。 読んでいて感じたのは、結局は仕組みだけでなく、企業文化や“つなぐ力”が変わらないと何も動かないということ。IT化やプラットフォーム戦略よりも、その前段にある「地域を深掘りする姿勢」がどれだけ本気かが問われているように思いました。 地銀の将来像をふわっとではなく、現実の足場から考え直したい人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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