
笑わせる技術~世界は9つの笑いでできている~ (光文社新書)
西条 みつとし
この本について
人と話していて、「ここでちょっと笑いが生まれたら空気がやわらぐのにな」と思う場面、けっこうありますよね。気まずさをごまかしたいとか、初対面で距離を縮めたいとか。でも無理して面白いことを言おうとすると、逆に距離が遠のいたりして、あとで一人反省会になることもあると思います。僕も同じで、笑わせたいというより“場を少し整えたい”だけなのに、どう振る舞えばいいのかずっとモヤモヤしていました。 この本が面白いのは、「笑い=センス」ではなく、「笑い=相手との心の距離の変化」として扱っているところです。読者が多く保存していたのも、まさにその距離のつくり方。たとえば、相手が口にしない感情をあえて言語化して共感をつくると、小さな微笑が生まれること。あるいは、自分を少し下げて相手に優越感を渡すと、その人は気持ちよくなり、結果として笑いが起きること。そして、一部の人にしか刺さらない共感ほど、仲間意識が一気に強くなること。どれも「無理して笑いを取りにいく」話ではなく、「相手との距離の詰め方」の具体的な技法なんですよね。 読んで感じたのは、笑いって“場の空気を整えるための小さなスキル”でよくて、天才的なセンスは必要ないということ。むしろ、自分への興味や、人への興味といった土台の方が大事に描かれていて、そこが安心できました。仕事でも私生活でも、人と接するときにほんの少し気まずさを軽くしたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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