
自意識とコメディの日々
オークラ
この本について
最近、やりたいことはあるのに形にならなかったり、自分の進む方向に自信が持てなかったりして、頭の中だけでぐるぐるしてしまうことが多くて。誰かに相談するほどでもないけど、このまま黙っていても前に進まないよな…と手が止まる瞬間がよくあります。 『自意識とコメディの日々』を読んで救われたのは、そういう迷いや不安が「自意識のせいだからダメ」と切り捨てられるわけではなく、むしろその自意識と折り合いをつけながら進んでいく姿が淡々と描かれているところでした。特に、人に話すことで自分の考えが整理されていく話や、方向性に迷った時に「自分は何をするためにここにいるのか」を繰り返し問い直す場面は、現実的で、すぐにまねできる感覚があります。理屈よりも、実際の現場で起きた小さな矛盾や不成立を拾って展開を生み出していく姿勢も、日常の仕事に置き換えると妙に腹落ちしました。 派手な成功談ではなく、長い時間をかけて迷い、遠回りしながら、自分の立ち位置を丁寧に作ってきた過程が描かれているので、「答えはまだ見えていないけど、とりあえず動きたい」という人に静かに刺さる本だと思います。自分のペースで悩みながら進みたい人にちょうどいい一冊です。
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