
「カッコいい」とは何か (コルク)
平野啓一郎
コルク / 2019-07-16
この本について
自分が「カッコいい」と思うものを誰かに笑われたり、逆に人の基準に流されてよく分からなくなる時ってあります。僕もSNSで人の評価が流れてくるたびに、「結局なにを基準に選べばいいんだろう」と迷うことが多いです。 この本が面白いのは、「カッコいい」を外見の話に閉じず、生理的な“しびれ”や、自分が何に鳥肌を立てるのかという感覚まで掘り下げているところです。読んでいるうちに、ただのセンス論ではなく、自分の判断がどこから生まれているのかが見えてくる。たとえば、みんなが追いかける外側の円に合わせるのではなく、内側の小さな円で生まれる独自のコードをどう拾うか、といった視点は、日々の選択にも置き換えやすいと感じました。 もう一つ刺さったのは、「名言を持つ人しかカリスマになれない」という指摘です。行動だけでは伝わらない、言葉が補助線になるという話は、仕事でも人間関係でもそのまま使えます。自分の中の基準を言語化しておかないと、簡単に誰かの“カッコよさ”に乗っ取られる、という怖さもあります。 流行や評価軸に揺れやすい人、自分の感覚に確信が持てないまま生きてきた人には特に刺さると思います。結局、「カッコいい」を考えることは、自分がどんな生き方を選びたいのかを考えることなんだと、静かに整理してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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