
論語と算盤
渋沢栄一 and こひやまあきひこ
フォレスト出版 / 2020-07-09
この本について
仕事で「もっと大きなことをやりたいのに、今の自分は雑務ばかりだな…」とか、「利益を追うこととまっとうさを両立させるのって、本当に可能なのか?」みたいなモヤモヤ、けっこう長く引きずりがちですよね。自分もずっと同じことで迷っていて、そんな時に読み返したのが『論語と算盤』でした。 この本が強いのは、夢や理想を否定せずに、それでも現実に足をつけさせてくれるところです。まず「千里の道も一歩から」と言い切るだけじゃなく、草履取りのような“つまらない仕事”をどう捉えるかまで踏み込んで語ってくれる。大きな仕事は小さな仕事の集積でしかなくて、軽んじた瞬間に自分の土台が崩れる。その感覚が腹に落ちると、日々のやることへの向き合い方が少し変わります。 もう一つ刺さるのは、利と道徳は矛盾しないという視点です。「儲けたいと思うのは当然。でも、道理の外に出た欲望は結局自分を苦しめる」という線引きは、白黒の正義じゃなく、現実の商売やキャリアで迷った時に立ち戻れる場所としてちょうどいい。頑張りすぎて逆境を“全部自分の責任”と抱え込んでしまう癖がある人には、自然的逆境と人為的逆境を分ける考え方も救いになります。 自分と同じように、「仕事で迷ってるけど、精神論だけでは動けない」という人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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