
トヨタ必須の17の品質管理手法を伝授 品質の教科書
皆川 一二
日経BP / 2020-08-21
この本について
「品質って結局どこから手を付ければいいのか分からないまま、場当たりで対処してしまう」みたいな感覚、ものづくりに関わっているとどうしても出てきますよね。自分も、不具合が出てから慌てて原因を追いかけるだけで、本当に“つくり込めている”のかよく分からないまま仕事を回していた時期がありました。 この本が刺さるのは、そういう迷いに対して“視点の置き場所”を変えてくれるところです。例えば、標準化を「マニュアル作り」ではなく「担当が変わっても同じ質が出せる仕組みづくり」と捉え直す話は、日常の業務にもそのまま引き寄せられます。また、未然防止を本気でやろうとすると初期工程に負荷をかける必要がある、という指摘も、やらなきゃと思いつつ後回しにしていた部分を正面から掴みにいく感覚がありました。そして何より、品質を総括する人が不在のまま進んでしまう組織の危うさを丁寧に説明してくれるので、「結局、自分の仕事をどう組み立てればいいのか」を考える土台になります。 手法の紹介が目的ではなく、「なぜそれをやるのか」「どこで効くのか」が具体的に語られているので、現場の判断に迷いがちな人ほど実務に落とし込みやすいと思います。ものづくりの手前で立ち止まる時間を取り戻したい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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