
組織の盛衰 何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)
堺屋 太一
この本について
仕事で組織にいると、「なんでこんなに話が噛み合わないんだろう」「みんな同じ目的を見ているはずなのにズレていくのはなぜなんだろう」といったモヤモヤにぶつかる瞬間があると思います。自分が悪いわけでも、誰かが怠けているわけでもなく、もっと根っこに“組織そのものの仕組み”が関わっている気はするけれど、言語化できないまま終わることも多いはずです。 この本は、その曖昧な感覚をかなり具体的に説明してくれます。特に、部門ごとの目的がいつの間にか“究極の目的”にすり替わってしまう怖さや、「現実的」の本来の意味が“着手しやすさ”ではなく“目的の達成しやすさ”だという指摘は、日々の会議で感じる違和感にそのままつながります。また、環境の変化に対応できず、成功したパターンを繰り返してしまう組織の姿を、生物の進化になぞらえて説明してくれる部分は、個人のキャリアのことまで考えさせられました。 組織を神秘的なものとして扱うのではなく、歴史や実務の具体例をもとに「実際の現場ではこうなるよね」と冷静に示してくれる本なので、読み終わったあとに自分の職場を別のレイヤーで眺められる感覚があります。特定の立場の人だけに向けた内容でもなく、「自分の組織がどこに向かっているのかを言葉にしたい人」には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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