
はじめての経営組織論 (有斐閣ストゥディア)
高尾義明
この本について
仕事で「なんでこんなに話が噛み合わないんだろう」とか、「組織の目的ってどこにあるんだっけ」と立ち止まること、けっこうありますよね。仕組みは動いているはずなのに、個人の思惑や現場の判断がバラついて、全体の活動にどうつながっているのか見えなくなる時期があると思います。僕もそこでよく迷って、この本に助けられました。 『はじめての経営組織論』は、組織を「人の集まり」ではなく「目的に沿って調整された活動のシステム」として見直すところから始まります。読んでいて刺さったのは、組織の目的と個人の目的がそもそも一致していない前提で、どう交換関係をつくるかという視点でした。アルバイトの学生が会社の大義より「旅行資金」を気にする例なんて、現場のリアルそのままです。また、目的―手段の連鎖を丁寧にたどることで、具体的な行動を特定していくプロセスも、日々の「結局何をすればいいのか」のモヤモヤをほどいてくれます。さらに、下位目的同士が独立していないからこそ調整が必要になるという説明は、部署間の衝突の背景が腑に落ちました。 組織に対して「なぜこう動くのか」「自分の役割はどこにつながるのか」と疑問が消えない人に向いています。組織論を大げさに語るというより、今目の前の仕事の捉え方を少し変えてくれる一冊でした。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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