
コーポレートコーチング(下)
苫米地 英人
サイゾー / 2018-12-01
この本について
仕事をしていると、「組織ってなんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「結局トップは何を示せばいいのか…」みたいな、言葉にしづらいモヤモヤが出てきますよね。自分も同じで、現場と経営の視点の行き来で迷子になることがよくあります。 この本が効いたのは、組織の動き方を“精神論”ではなく“構造”として捉え直せたところでした。たとえば、現状とは「今ある状態」だけじゃなく、「その延長線上に当然訪れる未来まで含む」という視点は、日々の判断の精度を上げるヒントになりました。また、トップがゴールを“作る”のではなく、“組織の中にすでに内包されているものを見える形にする”という説明は、無理にビジョンを捻り出そうとしていた自分にはかなり救いでした。さらに、部下を“使う”のではなく、お互いが契約で成り立つ相互補完関係だととらえる話は、チームに向き合う姿勢をそっと修正してくれます。 全体として、この本は「どうすれば組織が賢く動くのか」を、抽象的な理想論ではなく、エンドステートやCOAのような具体的な思考枠組みとして歩ける形にしてくれます。特に、状況に応じて前提を更新し続ける“アサンプション・アップデート”の考え方は、日々の判断が止まりがちな人ほど刺さると思います。 組織づくりに関わりながら、「もっと良くできるはずなのに、何が足りないのか掴めない」という人に向いています。
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