
男性の育休 家族・企業・経済はこう変わる (PHP新書)
小室 淑恵 and 天野 妙
PHP研究所 / 2020-09-15
この本について
育休を取るべきか、そもそも会社で言い出していいのか…。そんな相談をよく受けますし、正直ぼく自身も当時かなり構えてしまった側です。制度がどうなっているのか、会社にどれくらい迷惑をかけるものなのか、情報が断片的だと余計に不安が増えるんですよね。 この本が助かったのは、まず「会社に金銭的な負担はほぼ生じない」という事実や、「上司が育休を取ると部下にも強く影響する」というデータのように、自分の遠慮グセを和らげてくれる材料がしっかり載っていたことでした。法律上は就業規則になくても誰でも取得できること、申し出を事業主が拒めないことなど、知っているだけで心の持ち方が変わる話が多いです。 もう一つ大きかったのは、育休を「個人の事情」だけでなく、家族の安全や次の子どもの誕生率、そして職場の価値観にまで影響する“レバレッジ”として描いていたところ。たった二週間〜一カ月でも夜間育児を支えられれば妻の体調が守られる話や、男性の家事育児時間が第二子以降の出生率に直結するデータは、日々の迷いを具体的な行動に変える後押しになります。 制度の細かい注意点(働ける時間の上限や給付金との関係)まで実務寄りに書かれているので、「気持ち」よりも「現実」を知りたい人に向いています。育休を取りたい気持ちはあるけれど、一歩踏み出す根拠がほしい人にとても刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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