
タイタンの妖女
カート ヴォネガット ジュニア and 浅倉 久志
この本について
仕事でも人生でも、「自分の役割って結局なんなんだろう」と考えはじめると、急にすべてがうすく見えてしまう時があります。目的に向かっているはずなのに、その目的自体がしょぼく感じてしまうというか。がんばるほど空回りしている気がして、どこに立てばいいのか分からなくなるあの感じです。 『タイタンの妖女』の抜粋を見ていると、まさにそのモヤモヤに刺さった跡があちこちにあります。「目的を見出すたびに、その低級さに自己嫌悪に陥る」とか、「存在するものすべてに目的を求めてしまう生き物」とか。読んでいて、自分の迷いをそのまま言語化されたような感覚がありました。ただこの作品が良いのは、そこを突き放さず、むしろ“利用されてしまうこと”や“思わぬ方向へ吹っ飛ばされること”を、人間の営みとして淡々と描いているところです。目的の立て方を説くんじゃなくて、目的から外れた時にどう生きるかの視界をひらいてくれる。 もうひとつ、この本は「愛することは操作とは別だ」と静かに置いていくんですよね。誰かの都合に振り回されながらも、それでも近くにいる人を愛してしまう、あのどうしようもなさを肯定してくれる。合理的じゃないのに、それでも人はそこに立ち戻るんだと気づかされます。 予定通りにいかない人生を前提にした物語なので、「自分の目的が分からないまま動いてしまっている人」に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




