
ギリギリまで我慢してしまうあなたへ 逃げる技術
根本裕幸
この本について
「もうちょっとだけ頑張れば大丈夫な気がする。でも本当は全然大丈夫じゃない」 そんな状態に心当たりがある人には、この本がわりと深く刺さると思います。僕自身、限界が近いのに“まだいけるはずだ”と踏ん張ってしまうタイプで、気づいたら感情は置き去り、頭だけが暴走している時期が長くありました。 本書が効いたのは、まず“逃げられない”と思い込んでいるのは、実は自分の中のルールだけだったと気づかせてくれたところです。やめてもいいし、頼ってもいいし、負けてもいい。言葉だけ見れば当たり前なのに、そう思えない背景に「ネガティブな自立」や「理想主義」があると説明されると、不思議と肩の力が抜けます。また、自分がどれだけ日常の小さな犠牲を積み上げているかを思い返すと、そりゃしんどいよな、と素直に納得できました。 もうひとつ大きかったのは、“逃げる=弱さ”ではなく、“いまの自分を一歩引いて見るための技術”として扱われている点です。視野が狭くなっているときに向き合ってもいい結果は出ない。だから一度退く。その考え方は、実際に仕事でも人間関係でも使えました。 「自分一人で何とかしないと」と思いがちな人に、静かに効く一冊です。自分の限界を認めることが、思っていた以上に前向きな選択なんだと実感できました。
読書インサイト
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