
人間にとって教養とはなにか (SB新書)
橋爪 大三郎
SBクリエイティブ / 2021-01-05
この本について
仕事でも日常でも、「これどう判断したらいいんだろ…」みたいな、答えのない問題にぶつかることが増えたなと思います。情報は溢れているのに、いざ自分の番になると足が止まる感じ。知識を集めているつもりでも、どこか“消費してるだけかも”というモヤモヤもついてきます。 この本は、その停滞感をいきなり解決してくれるわけではないんですが、「あ、そもそも構え方が違っていたのかも」と少し視界が変わる感覚がありました。著者が言う教養は、何かにすぐ効く“即戦力”ではなく、触れている時点では役に立つかわからないもの。でも、その蓄積が、ふと難題に向き合ったときの“補助線”になる。文学が人の気持ちを読み取るときの補助線になるという例は、かなり腹落ちしました。自分の読み方と他人の読み方を突き合わせるという話も、普段の会話の中でのズレの修正とつながっていて、妙に実感がわきます。 大きな問題に取り組むために、まずは小さな答えのある問題を拾うという姿勢も、最近の仕事で迷子になりがちな自分にはありがたかったです。役に立つかどうかは後から決まるものだと割り切れると、学ぶことの負荷が少し軽くなる。そんな感覚を得たい人には向いていると思います。 目的を決めきれずに学び続けることに不安がある人に、特に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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