民主主義のための社会保障

民主主義のための社会保障

香取 照幸

東洋経済新報社 / 2021-01-22

累計読者数3
平均ハイライト数 40.7件/人
推定読了時間 約4時間7分
star総合評価 76/100
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この本について

社会保障のニュースを見ると、「結局なにが問題で、どこまで自分に関係あるのか」がふわっとしたまま終わってしまうことが多いですよね。老後の不安、税負担の増加、子育て支援の遅れ…個別には気になるけれど、全体としてどうつながっているのかが見えにくい。そのモヤモヤに近いものを、自分もずっと抱えていました。 この本が良かったのは、社会保障を“弱い人を助ける仕組み”ではなく、“みんなが安心して挑戦できる社会を維持するための基盤”として描いているところです。例えば、中間層を支えなければ経済全体が回らなくなる構造や、高齢者の過剰貯蓄が生まれる理由とそれを変えるための「安心の土台」の話など、生活実感とマクロが一本につながる感覚があります。また、医療・介護が巨大な成長産業で、国の負担ではなく“投資”として機能し得る視点は、これまでの固定観念を静かにひっくり返してくれました。 社会保障をめぐる議論はどうしても賛成・反対の二元論に寄りがちですが、この本はその手前で「そもそも何を守りたいのか」「社会を持続させるには何が必要か」を丁寧に考えさせてくれます。ニュースの断片だけでは落ち着かない人や、漠然と将来への不安を抱えている人に特に刺さると思います。 派手さはないけれど、考える足場をつくってくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

コロナ禍で日本の医療・社会保障はどうなるか。根拠なき悲観論を排し、民主主義のため社会保障とは何かを考える。
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