
人口減少と社会保障 孤立と縮小を乗り越える (中公新書)
山崎史郎
中央公論新社 / 2017-09
この本について
社会保障のニュースを見るたびに、「結局、誰がどこまで支える仕組みなんだろう…」と軽く混乱することがあります。特に、国保と職域保険の違いとか、世代間の負担とか、頭では分かった気になっても実生活の感覚と結びつかないまま終わりがちです。僕もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、そんな曖昧な理解を“生活している自分の視点”まで落としてくれる一冊でした。たとえば、社会保険が広がる分野と広がらない分野の違いが「リスクの普遍性」で説明されるあたりは、子育て支援がなぜ遅れがちなのかを腑に落ちる形で教えてくれます。さらに、正規と非正規で社会保障の受け方が変わる理由や、制度間を移動するときに生まれる“すき間”の話は、自分の働き方をどう選ぶかを考えるときにも現実味があります。世代間ではなく“世代内”で支え合う方向に舵を切る必要があるという指摘も、これからの制度の前提を整理するうえで大きかったです。 制度を神棚に置いて語る本ではなく、「なぜこうなったのか」「これからどこが限界なのか」を生活者の感覚に近いところまで下げて教えてくれます。社会保障の議論を、ニュースの断片ではなく自分の判断材料にしたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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