
なぜあの人のジョークは面白いのか?―進化論で読み解くユーモアの科学
ジョナサン シルバータウン and 水谷 淳
この本について
人と話していて、「なんでこのジョークは刺さるんだろう?」とか、逆に「これはちょっと笑えないな…」みたいな場面ってありませんか。自分の中の線引きが説明しづらくて、モヤモヤだけ溜まるやつです。僕もずっと「笑いの正体」がつかめずにいたのですが、この本はその霧を少しだけ晴らしてくれました。 面白かったのは、笑いを“進化の産物”として扱っているところです。脳が間違いに反応する仕組みとか、不調和が溶ける瞬間に笑いが起きるとか、仕組みを知るだけで「あ、だからあれは笑えなかったのか」と腑に落ちる場面が増えました。さらに、笑いが社会的な態度を強めるという話も重たかったです。偏見を持つ人ほど差別的ジョークでその態度が加速するという研究は、自分の笑い方を振り返るきっかけになりました。 もうひとつ刺さったのは、笑いと微笑みの違いです。笑いは特定の相手ではなく“周囲全体”に自分の上機嫌を伝える行為だという視点。ここを知ってから、職場の空気作りでどのくらい笑いが機能していたかに気づきました。たとえば雑談での小さなズレを拾うと場がほぐれるのは、この仕組みが働いていたんだろうなと思います。 ジョークや雑談に苦手意識がある人よりも、「自分が何に笑い、何に違和感を覚えるのかを言語化したい人」に刺さる本です。自分の笑いの癖を照らしてくれる感じがありました。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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