
あぶない法哲学 常識に盾突く思考のレッスン (講談社現代新書)
住吉雅美
講談社 / 2020-05-20
この本について
最近、社会のニュースを見ていて「これって本当に正しいの?」とか「なんでこういうルールだけ当たり前みたいな顔してるんだろう」と思う瞬間が増えました。モヤモヤはあるのに、自分の中で言葉にできず、そのまま流してしまう。たぶん同じように感じている人は多いと思います。 『あぶない法哲学』は、そのモヤモヤを“ちゃんと考える入口”にしてくれる一冊でした。税金や刑罰みたいな大きな話から、ゴミ屋敷や不快感の線引きみたいな身近な問題まで、「普通はこうでしょ」と思っていた前提がいったんひっくり返されます。ただ批判するんじゃなく、「そもそもそのルールは誰のためにあるのか」「どうして自分はそう思っていたのか」という視点が生まれる感じです。 たとえば、弱い立場の人を優先することが本当の平等だという話や、法律が“正しさ”とは関係なく機能してしまう構造の説明は、ニュースの見え方がまるごと変わるきっかけになります。あるいは、環境設計によって気づかないうちに行動を誘導されている話なんかは、仕事や生活の場面でも「あれ、これって自分の選択だったっけ?」と立ち止まるヒントになりました。 世の中の仕組みに違和感があるけど整理できない人、あるいは「何となく正しいと思ってきたもの」を一度疑ってみたい人に刺さる本だと思います。僕自身、この本のおかげで、ニュースを読む時に一段深い目線を持てるようになりました。
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