
半径5メートルのフェイク論「これ、全部フェイクです」
岡田 憲治
東洋経済新報社 / 2024-07-31
この本について
なんとなく「自分の感覚がズレてるのかな」とか、「社会の仕組みって本当はどう動いてるんだろう」と思いながら日々を過ごしていても、答えはなかなか手に入りません。沈黙してしまう自分に後ろめたさを覚えたり、失敗を極端に怖がるクセが抜けなかったり、現実のニュースに触れるほど気持ちが曇る日もあります。 この本は、そういう“言語化しづらい違和感”に対して、いきなり正義や希望を差し出すタイプではありません。むしろ、僕たちが無意識のうちに背負わされてきた前提――たとえば「責任とは失敗の尻拭いだ」という刷り込みや、「現実は目の前の事実そのものだ」という思い込み――をそっとほどいてくれる感じに近いです。現状にモヤモヤしながらも沈黙してしまう構造、大学や教育が本来担うべき“反社会性”、そして現実そのものがいつも誰かによる意味づけでできているという視点。それらがつながると、これまで動けなかった理由が少し見えてきました。 読んだからといって急に世界が明るくなる本ではないですが、「ああ、自分が感じていた窮屈さには理由があったんだ」と位置づけを取り戻す感覚はあります。今いる場所のままでも、過去の解釈を変えることで少し呼吸が楽になる。その足がかりになる一冊でした。 社会の“正しさ”に押しつぶされそうになった経験がある人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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