
社会的嘘の終わりと新しい自由 2030年代の日本をどう生きるか
渡瀬 裕哉
すばる舎 / 2023-04-28
この本について
社会の空気がなんとなく重いな、と感じることが増えました。自分の発言が誰かの価値観に触れてしまうんじゃないかとか、情報が多すぎて何を信じればいいのか分からないとか。僕自身も、気をつけているつもりなのに、いつの間にか「これは言わない方が無難か…」と口をつぐんでしまう瞬間があります。 この本は、そういう“見えない圧”の正体を丁寧にほどいてくれる一冊でした。たとえば、社会がどんな仕組みで価値観をつくり、それを広めていくのか。リベラルだ権威主義だと騒がれている背景に、実はどういう力学が働いているのか。読んでみると、僕らが感じていた息苦しさが、ただの気のせいではなく構造として存在していたことが見えてきます。 同時に、この本は「だから社会が悪い」の話で終わりません。習慣化の研究や、OODAループの話、自分の存在を一つの場に依存させないという考え方など、個人がどうやって自律性を取り戻すかにも触れています。特に、学習性無力感の説明は刺さる人が多いと思います。なぜか挑戦する前に諦めてしまう癖が、環境によって育つことがあると知るだけで、少し気持ちが軽くなるはずです。 社会の正体を知りつつ、自分の足場を整えたい人に向いている本です。読んでいてしんどい部分もありますが、それでも「知らないままでいるよりはいい」と思わせてくれる、そんな現実的な一冊でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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