現実脱出論 増補版 (ちくま文庫)

現実脱出論 増補版 (ちくま文庫)

坂口恭平

累計読者数2
平均ハイライト数 15.5件/人
star総合評価 48/100
menu_book精読型

この本について

最近、「現実に合わせて動いているはずなのに、なんだか自分の感覚だけ置いていかれる」みたいなズレを抱えている人、多い気がします。人のペースに引っぱられて気づけば疲れきっていたり、同じ毎日なのに妙に狭く感じたり。かといって劇的な変化を求めているわけでもない。ただ、自分の感覚を取り戻したいだけなんですよね。 坂口恭平さんの『現実脱出論』は、そのズレを無理やり直すんじゃなくて、「そもそも現実って一個じゃないよね」という視点をそっと置いてくれる本でした。たとえば、日常のなかに混ざっている思考の空間に気づけるようになると、同じ場所でも広さが変わったり、時間の流れ方が変わったりする。幼いころのように、砂や石ころまで観察していた感覚が少しだけ戻ってくるんです。また、誰かのペースに合わせてすり減ってしまう時も、「自分が居心地よくいられる空間に戻っていい」という当たり前を思い出させてくれます。現実は固いものではなく、意外と柔らかい、と。 大げさに言えば「世界の見え方が変わる本」だけど、やっていることはもっと地に足がついていて、カルボナーラを丁寧に作るような、誰にでもできる小さな行為から自分の世界を温め直していく話なんですよね。何かを創る力というより、「見つける力」に興味がある人に刺さると思います。 いまの現実に違和感があるけれど、逃げたいわけじゃない。ただもう少し自由に呼吸したい、という人にほど届く一冊です。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

坂口恭平の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

BookNotion をお使いの方へ

この本の指標は、あなたの本棚でも見られます

このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要