
バカの壁(新潮新書)
養老孟司
新潮社 / 2003-04-10
この本について
仕事で人と関わるたびに、「なんで自分だけ噛み合わないんだろう」と感じる時ってありますよね。上司の言葉が妙に刺さったり、逆にまったく響かなかったり。自分が悪いのか、相手が悪いのか、その境界がぼやけたままモヤモヤだけが残ることも多いと思います。 『バカの壁』の抜粋を読むと、そういう「受け取り方の癖」みたいなものに気づかされます。会社に向いている・いないという表面的な話ではなく、日常的に浴びている情報に対して自分がどれくらい心を開いているのか、あるいは閉じているのか。その調整が無意識のうちに極端になっていないかを、静かに突きつけてくる感じがあります。指導や助言を何でも丸飲みする必要はないけれど、全部ゼロで受け取ってしまうと、世界そのものが自分から遠ざかっていくんですよね。 この本の良いところは、「もっと前向きになれ」とか「意識を変えろ」みたいな話にしないところです。むしろ、なぜ同じ言葉でも人によって反応が違うのか、その構造を落ち着いて見せてくれる。自分がどんな場面で壁を立ててしまいがちか、日常の中でふと立ち止まるきっかけになります。 人間関係で「どうしても受け取れない言葉がある」と感じている人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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