
ものがわかるということ
養老孟司
PHP研究所 / 2023-02
この本について
最近、情報を受け取るだけで疲れるというか、自分でも気づかないうちに何かに振り回されてる感じがありませんか。僕もよくあります。気づけば、自分の都合のいい情報ばかり拾っていたり、わからないものを急いで結論づけようとしたりしていて、そのたびに「あれ、なんか変だな」と思うんです。 養老孟司さんの『ものがわかるということ』は、その“変だな”を放置しないための視点をくれる本でした。たとえば、情報にはどうしても自分のバイアスが入り込むという前提を置くことで、見えていたつもりの世界が少し揺らぎます。あるいは、「知るとは、自分が変わること」という言葉に触れると、いまの自分のまま正しい答えだけ欲しがる姿勢が、ちょっとだけ緩む。さらに、「自然は思うようにならない」と身体レベルで理解することが、忍耐とか辛抱とか、少し古く感じる言葉を別の角度から見せてくれます。 劇的に人生を変えてくれる類の本ではありませんが、日々の小さな違和感をほったらかしにしないための土台をつくってくれる一冊です。特に、自分の考え方が凝り固まってきた気がする人や、予測できないものへの不安が大きい人には、静かに効くと思います。 こんな人に刺さる本です。 「自分の“わからなさ”とうまくつき合いたいと思っている人」
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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