
データ立国論 (PHP新書)
宮田 裕章
PHP研究所 / 2021-03-16
この本について
社会の制度とかデータ活用の話って、「結局なにが自分の生活と関係あるのか分からない…」と感じることが多くないでしょうか。政策議論を見ても抽象論ばかりで、自分の仕事や周りの人の暮らしにどうつながるのか、いまいちピンとこないままモヤモヤが残る。僕自身、そこが長く苦手でした。 『データ立国論』を読んで助かったのは、このモヤモヤに“具体的な視点”をくれたところです。たとえば、データを所有財ではなく「共有財」として扱うと社会の動き方がどう変わるのか。あるいは、「最大多数の幸福」ではなく「最大多様の幸福」を目指すと、都市づくりやサービス設計がどれだけ変わるのか。本の中で語られる例がどれも、机上の話ではなく日常の判断や組織の意思決定に落とし込めるもので、読みながら何度も自分の仕事に引き寄せて考えました。 特に刺さったのは、データを扱ううえで「どうフィードバックするかを先に考えるべき」という姿勢です。この発想を持つだけで、業務データの集め方やチームの合意形成の仕方が変わります。そして、民主主義をどう“使う”かという視点も本書の特徴で、メルケルや蔡英文が示したような、根拠を明快に共有しながら対話を積み上げる姿勢が、現場レベルでも必要なんだと腑に落ちました。 社会や組織の「仕組み」をどう読み解き、自分の行動に落とし込みたい人に向いている一冊です。
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ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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