
「何者」かになりたい 自分のストーリーを生きる (集英社ノンフィクション)
三浦崇宏
この本について
仕事でも創作でも、「自分は何者なんだろう」「この実力で前に出ていいのか」とふと立ち止まることがありますよね。成果はほしいのに、フォロワー数とか他人の評価に気持ちが持っていかれて、肝心の“自分の仕事そのもの”に向き合えていない感覚。僕自身もずっとぐるぐるしてきたので、この本を読んで刺さった理由がすごくよくわかります。 三浦さんは、遠くの理想を気合で追えと言っているわけじゃないんです。むしろ、目の前の具体的な相手や課題に必死で食らいつくところからしか、武器は生まれないと淡々と言い切る。板の向こう側を「できて当たり前」と思えるくらい、自分の思考の型を育てていく話も、地続きの努力として描かれています。実力がつくほど自信がなくなる感覚や、与えられた評価軸に飲み込まれそうになる怖さも、かなりリアルに書かれていて、ごまかしがありません。 読み終わったあと、「何者かになる」って派手な肩書きを目指すことじゃなくて、自分の記憶や経験から言葉をつくって、人の前で責任をもって差し出す営みなんだなと腹に落ちました。自分の足りなさを起点にして動ける人のほうが、実は早く定点をつかめるという視点も励まされます。 今の自分のまま前に出るのが怖い人、評価のノイズに振り回されてしんどくなっている人には、かなり静かに効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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